絆づくり通信 花結び
column

2025年11・12月号

特集!かごしま探訪2025 花結び表紙編


 花結びの表紙イラストでは、毎号、鹿児島県内の観光地やイベントと季節の植物を描いています。今回は、2025年の表紙イラストを振り返るとともに、その観光地などがある街についてご紹介いたします。


 指宿市は鹿児島県薩摩半島の南端に位置し、天然の砂むし温泉や薩摩富士と呼ばれる開聞岳かいもんだけなど自然と癒しのスポットが点在する南国情緒あふれる観光地です。ご紹介した龍宮神社は海に面した長崎鼻にあり、浦島太郎と豊玉姫とよたまひめ(乙姫様)の出会いの地であることから“縁結びの神様”として大切にされている神社です。また鹿児島中央駅と指宿駅を結ぶ特急列車「指宿のたまて箱」は、龍宮伝説をモチーフにしており、龍宮伝説の世界にひたりながら指宿を訪れることもおすすめです。


 薩摩川内市は、鹿児島県の北西部に位置し東シナ海に面した美しい海岸線や多種多様な豊かな自然環境を有しています。藺牟田池は、薩摩川内市祁答院けどういん町にある美しい火口湖で、約300の浮島が点在する珍しい自然景観が特徴です。また、ラムサール条約登録湿地で、多様な動植物の宝庫として保護されています。自然公園や学習施設も整備され、自然保護と観光の両面で高い価値を持つ場所として親しまれ、春は桜、秋は紅葉など四季折々の自然を満喫できます。


 鹿児島市は、九州南部に位置する鹿児島県の県庁所在地で、約58万人が暮らす都市です。市の中心部からは桜島を望むことができ、美しい自然と歴史が調和し、かつて薩摩藩の城下町として栄えました。薩摩藩ゆかりの地は県内各地に点在しておりますが、仙巌園せんがんえんは島津家の別邸で、雄大な庭園と桜島を借景にした美しい景観が魅力で薩摩の文化を深く学べます。また、市民の足として生活を支える鹿児島市電は、100年以上の歴史をもつ交通機関でありながら環境にも配慮した現代的な路面電車です。日本最南端の路面電車として、観光の魅力の一つとしても親しまれています。


 与論町は、鹿児島県最南端の与論島全体で形成される町で、沖縄本島にも近く、自然・文化・人の温かさに癒される南国の楽園です。透明度抜群の海と白砂の百合ヶ浜が絶景です。お酒を回し飲みしながら絆を深める与論献奉けんぽうなど独自の伝統もあります。島らしい風景が広がり、島時間が流れる穏やかな環境で、忙しい日常を忘れ「何もしない贅沢」を味わい、人々の温かさとゆるやかな時間の流れが、心をほどいてくれます。


 垂水市は鹿児島県の中部、大隅半島の北西部に位置し雄大な桜島を望む絶景と、豊かな自然と歴史が息づく港町です。名湯・垂水温泉は美肌効果が高く、地元の人々にも愛されておりますが、地底から湧き出る「温泉水」は飲料水としても有名で全国各地で親しまれています。また鹿児島の海産物の宝庫である錦江湾きんこうわんに面し、養殖ブリやカンパチも有名です。アウトドア派にも猿ケ城渓谷など嬉しいスポットが充実し癒しと冒険が共存する魅力的な町です。



アロエだより

アロエ畑リポート

アロエ畑の越冬対策

 アロエは、葉肉内の水分が凍ってしまうこともあるため、冬がとても苦手な植物です。坊津農場をはじめ、県内各地のアロエ畑は比較的温暖な地域にありますが、近年は雪や霜が降りる日もあるため、例年12月~3月は、寒さからアロエを守るために寒冷紗を被せるなどの越冬対策を行っています。


  今号のイラスト

『桜島を望む名勝仙巌園せんがんえんとアロエ』

イラスト:花結びスタッフ

 仙巌園は、1658年薩摩藩第19代島津光久によって築かれ、桜島を築山に、錦江湾きんこうわんを池に見立てた借景庭園です。1万5千坪もの敷地には文化財や御殿があり、日本の近代化を牽引した地として2015年に世界文化遺産に登録されました。大河ドラマなど撮影が行われた広大な敷地は、大名庭園、御殿、近代化に貢献した施設だけではなく、全国でも珍しい猫を祀った猫神社ねこがみしゃや美にまつわるご利益がある鶴嶺つるがね神社など巡ることができ、四季折々の花々や薩摩の歴史を楽しむことができます。また、2025年3月15日には仙巌園前にJR九州の新駅「仙巌園駅」が開業しました。鹿児島中央駅と約10分で結び、美しい錦江湾や桜島の雄大な姿を間近に楽しめるため、鹿児島の歴史や自然、文化にふれる旅のスタート地点として再注目を集めています。