絆づくり通信 花結び
column
2023年1・2月号
医者いらず 食材で、元気な毎日に!だいこんであったかレシピ
冬になるとおでんや鍋物などでよく使われる食材の1つ「大根」。日本各地で栽培され、季節によって異なる品種の大根が収穫されているため、大根の品種によって季節を感じることもできるとか。今回はそんな大根の持つチカラと簡単レシピをご紹介いたします。
“自然の胃薬”大根
「大根」は、アブラナ科ダイコン属の1年草で、地中海又は中央アジアが原産と言われています。日本では江戸時代頃から食されるようになり、『大根どきの医者いらず』『大根おろしに医者いらず』という諺があるように、昔から体に良い野菜として使われてきました。
特に消化促進や健胃作用があることから、「消化不良や食欲不振のときには大根おろしを盃1杯ほど朝夕の2回食後に飲むといい」とも言われ、根だけでなく葉や皮にも多くの栄養が含まれています。
●大根どきの医者いらず…大根の収穫どきにはみんな健康になり、医者がいらなくなるという意味。
●大根おろしに医者いらず…日々大根おろしを食べていれば医者にかかることもないという教え。
春の七草「すずしろ」とも呼ばれます。葉の部分は緑黄色野菜に分類され、βカロチンやカリウム、ビタミンEが豊富です。
ビタミンCの吸収を助けるビタミン様物質の一種であるビタミンPが含まれます。
デンプン分解酵素の「アミラーゼ」が含まれているため、食物の消化を助けて、二日酔いや胸やけなどの症状を和らげます。
おろした時にだけ発生する辛味成分「イソチオシアネート」は、消化を助けます。但し、時間が経つと気化して蒸発してしまう成分のため、効果的に摂るためには、おろしてから30分以内に食することが望ましいと言われています。
水分が蒸発していく過程で、カルシウムや鉄分などのミネラルやビタミンB群がギュッと凝縮されます。食物繊維も豊富なので便秘解消にも役立ちます。水で戻すときは水溶性ビタミンやカリウムが失われることもあるので、戻し汁は煮汁や味噌汁などに使うと効果的です。
桜島の麓で作られている「桜島大根」!200年以上の歴史をもつ鹿児島の伝統野菜で、大きいものだと重さ30㎏・胴回り119㎝にもなり、世界一の重さを持つ大根としてギネスブックにも認定されています。
簡単!おすすめレシピ!
根も葉も皮も!大根を
まるごと使って、ポカポカ元気!
あったか!
まるごと大根鍋
1人分:約198.1kcal
●大根…1/4本(約220g) ●大根の葉…50g ●鶏肉…100g ●にんじん…1/2本(約100g) ●舞茸…1/2袋 ●水菜…1/2束(80g) ●水…500ml ●白だし…大さじ2〜3 ●薄口醤油…大さじ1
①大根をきれいに洗い皮をむき輪切りにする。むいた皮は一口大に切り、輪切りにした大根は、だしが沁み込みやすいように十字に切り込みを入れ、煮崩れしないように面取りをする。
②鶏肉、にんじん、水菜、大根の葉を一口大に切り、舞茸は一口大にばらしておく。
③鍋に水、白だし、薄口醤油と輪切りにした大根とにんじんを入れて15分程煮込む。
④大根とにんじんが柔らかくなったら、鶏肉、舞茸、大根の皮を入れてさらに煮込む。
⑤鶏肉に火が通ったら大根の葉、水菜を入れてさっと煮込んだら完成。
☆お好みで大根おろしを入れてお召し上がりください。
相性抜群!
疲れた体のエネルギー補給に
肉巻き大根
1人分:約558.7kcal
●豚バラ肉…200g ●大根…300g ●白ごま…適量 ●リーフレタス…3~4枚 ●片栗粉…適量 ●ごま油…小さじ1
A
●酒…大さじ2 ●みりん…大さじ1 ●醤油…大さじ1
①大根は皮をむき2㎝角のスティック状に切ったら、耐熱容器に入れてふんわりラップをし、電子レンジ(600W)で約3分加熱する。
②豚バラ肉の片面に片栗粉を軽くまぶし、その上に粗熱を取った大根を置き巻いていく。
③熱したフライパンにごま油をしき、②を肉の巻き終わりが下にくるように並べ中火で焼いていく。
④各面が焼けるように回しながら焼き、全面に焼き色が付いたらAを回し入れ、蓋をして2分程蒸す。
⑤蓋を外して水分を飛ばし、豚肉に照りが出てきたら火を止める。
⑥お皿にリーフレタスを敷き、⑤を盛り付けたら、白ごまをふりかけて完成!
☆お好みでネギや刻んだ大葉、生姜を合わせても美味しいですよ♪
キャベツと大根で胃腸を元気に!
切り干し大根の
コールスロー
サラダ
1人分:約61.6kcal
●切り干し大根…40g ●キャベツ…200g ●きゅうり…1/2本 ●カニカマ…2本 ●マヨネーズ…大さじ4 ●塩…小さじ1/2
①切り干し大根を水にさらし、柔らかくなったらサッと洗い、しっかりと水を切っておく。
②キャベツときゅうりは千切りにし、塩を振って手で揉み込み、しんなりしてきたら水気を絞っておく。カニカマは手で細く割いておく。
③①と②をボウルに入れて混ぜ、マヨネーズを加えよく和えたら完成!
☆マヨネーズの量はお好みで調整してください。
アロエ畑リポート
坊津農場の収穫風景をご紹介
自社農園で育てているキダチアロエは、植え付けから収穫まですべて手作業で行っています。
収穫期を迎えたアロエも1 本 1 本手作業で刈り取ります。刈り取ったアロエは、トラックに積み込み、商品原料にするために製造工場へ運びます。
今号のイラスト
『箱崎八幡神社(はこざきはちまんじんじゃ)と梅の木』
イラスト:花結びスタッフ
「箱崎八幡神社」は、鹿児島県出水市上知識町にある神社で、“ツルのふるさと”と呼ばれる出水らしく、神社の入り口では二羽の鶴が参拝者を迎えてくれます。
「箱崎八幡神社」は、島津家始祖忠久公が初めて鎌倉から山門院野田へ下向する途中、博多沖で難破しそうになったところを筥崎宮(福岡市)に請願し難を逃れたことから、山門院野田へ勧請し、その後いくつかの遷移を経て、文明の頃薩州家二代島津国久公によって現在の地に遷したと言われています。平成10年秋に伊勢神宮御鎮座2000年と今上陛下御在位10年の奉祝記念事業として竣功された神門には、「大願成就の大鈴」と呼ばれる八幡大鈴が吊られています。高さ4m・直径3.4m・重さ5tもの大きさは日本一と言われ、鈴には鶴の親子の舞が浮き彫りされています。また神社の敷地内には敬宮愛子内親王殿下ご誕生記念に建立された鈴の形の宝物殿があり、神社に伝わる三十六歌仙、神楽面と日本一小さな鈴を拝観することができます。