絆づくり通信 花結び
column
2023年3・4月号
ティーバッグを使ってお家で草木染
心和ませるナチュラルな色合いが魅力の草木染め。難しく考えなくても、台所にある道具や材料で、誰でも簡単にチャレンジできます。初心者におすすめなのは、ティーバッグ。ご自宅にあるティーバッグ等を活用して、まずは、白いハンカチから染めてみませんか?
「草木染め」は、植物など自然から採れる染料を利用して糸や布を染める昔ながらの染色方法です。染料としては藍や紅花が有名ですが、家庭にあるティーバッグや玉ねぎなどの野菜でも染められます。決まった色合いに染まる化学染料とは違い、同じ材料でも毎回異なる色合いに染まるのが草木染めの面白さ。「どんな色に染まるかな」と心躍らせながら、自然の色との「一期一会」を楽しんでください。
染めやすい布は?
最も色が出やすいのは絹、ウールなどの動物性繊維。綿、麻など植物性繊維は淡い色合いに染まります。ポリエステル素材は染まりにくいので不向きです。
作業手順
ハンカチを水洗いします。
※新品の場合はノリをとるため中性洗剤で洗います。
水と豆乳を1:1で混ぜた液にハンカチを20分ほど浸し、軽く水洗いして乾かします。
水1ℓに対し紅茶のティーバッグ4〜5個を入れて火にかけ、10分ほど煮出して色を出します。
色が出たら鍋からティーバッグを取り出し、ハンカチを入れて2時間ほど浸します。
ハンカチを浸けている間に色止め液を作ります。ぬるま湯1ℓに対し焼きミョウバンを小さじ1〜2杯の割合で加えます。
※布に合わせてぬるま湯の量を調整してください。
ハンカチを鍋から取り出して水洗いし軽く絞ったら、色止め液を入れたボウルに1時間ほど浸します。
ハンカチを取り出して色が出なくなるまで水洗いし、陰干しします。
アロエ畑リポート
なごみ苑農場の様子をご紹介
アロエ本舗のアロエ農場は全て露地栽培ですが、テスト栽培中である鹿児島市のなごみ苑農場だけは、ハウス栽培を行なっています。
最初は小さかった苗も、今ではここまで大きく成長しました!天候やアロエの様子を見ながら、今後の栽培方針を決めていく予定です。
なごみ苑農場の近くにある公園で、清らかな渓流と豊かな緑が広がり、自然遊歩道が整備されています。桜やネモフィラ、コスモス、紅葉など四季折々の景色を見ることができ、観光スポットの1つです。
今号のイラスト
『魚見岳(うおみだけ)から望む知林ヶ島(ちりんがしま)と満開の桜』
イラスト:花結びスタッフ
魚見岳は、指宿市東方にある標高215mの山です。かつて、この地の漁師が漁に出る際に山頂から海中の魚群を見つけていたと言われていることからその名が付きました。荒々しい岩肌や山の形がハワイ島のダイヤモンドヘッドに似ていると言われており、指宿が「東洋のハワイ」と呼ばれる所以の1つです。山頂までは車で登ることができ、頂上にある展望台からは四季折々の自然を楽しめ、春には約600本もの桜が咲き誇る様子が観られます。また指宿市街地や鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ知林ヶ島を望むこともできます。
知林ヶ島は、周囲3kmの無人島で、かつて帆船の船乗りが夜にこの島の付近を通過する際に、風に揺れる松林の音を頼りに航行したことから「知林ヶ島」の名が付いたといわれています。例年3~10月の干潮時には、“ちりりんロード”と呼ばれる長さ約800mの砂の道(砂州)が現れ、歩いて島に渡ることができ、陸とつながることから“縁結びの島”としても知られています。