絆づくり通信 花結び
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2022年5・6月号

医者いらず食材で、元気な毎日に!トマトレシピ

 健康な体づくりに欠かせないのが「食事」です。野菜や果物、魚介類など身近な食材の中には栄養価の高い食材も多くあり、その効果・効能から〝医者いらず〟と呼ばれることも。今回は、そんな〝医者いらず〟食材の中でも、初夏に旬を迎える「トマト」を使った健康レシピをご紹介いたします。


旬は春~初夏!

 トマトは、ナス科の一年草で南アメリカのアンデス地方が原産と言われています。16世紀にヨーロッパに伝わりますが、当初は「毒を持つ」と考えられていたため観賞用として栽培されていました。17世紀に日本にも観賞用として伝わったトマトは、明治時代から食用されはじめ、20世紀になり一般家庭にも普及しました。
 夏野菜のイメージがあるトマトですが、実は高温多湿に弱く冷涼で強い日差しを好むため、春から初夏が一番美味しい時期とも言われています。そんなトマトには、リコピンやビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富で多くの効果・効能が期待できます。その効果を表した【トマトがある家に胃病なし】や【トマトが赤くなれば医者が青くなる※】ということわざもあります。

※トマトが赤くなる旬の時期は、トマトを食べて健康になるため、医者にかかる人が減るという意味のイギリスの古いことわざ。

リコピンが、脂肪の吸収を抑える働きや脂肪細胞の増加を抑制します。さらに、ペクチンと呼ばれる食物繊維が胃腸を整え老廃物の排出を促します。

リコピンの持つ高い抗酸化作用により、体に有害な活性酸素を除去し、ガンや動脈硬化を予防する働きがあると言われています。また、血管を丈夫にするケルセチンも含まれているため、血液サラサラ効果が期待できます。

トマトの酸味に含まれるクエン酸やリンゴ酸が、胃の粘膜の炎症を抑えるため不調を整えます。また、疲労の原因物質と言われる乳酸を分解する働きもあるため、夏バテや二日酔いの改善をサポートします。

βカロテンが豊富で、肌や粘膜の健康を保つため肌荒れ解消や風邪予防などにも役立ちます。

生のきゅうりや生のニンジンと一緒に摂る際は、トマトの栄養吸収を阻害しないようにレモンや酢をドレッシングで組み合わせると◎。

一般的に直径約3㎝、重さ5〜20gのものがミニトマトと呼ばれています。含まれる栄養素の種類に大きな違いはありませんが、大きいトマトよりも水分量が少ないため、その分栄養がギュッと詰まっていると言われています。


簡単!おすすめレシピ!

まるごとトマトのお浸し

1人分:約118.6kcal

●トマト…1個 ●水…1/2カップ ●白だし…1/2カップ ●みりん…大さじ1 ●醤油…少々 ●大葉…適量




①トマトのヘタを取り、反対側の部分に浅く十字に切り込みを入れる。
②鍋に湯を沸かし、おたまにトマトをのせて沸騰したお湯に入れ、切れ目から皮がめく れてきたら取り出し、冷水につけて皮をむく。
③ボウルに水、白だし、みりん、醤油を混ぜ入れ、トマトを漬ける。
④ラップをかけ冷蔵庫で約2時間ほど冷やしたら、器に移し千切りにした大葉を載せる。


野菜たっぷりスープ

1人分:約196.9kcal

●ミニトマト…5~6個 ●アスパラガス…2本 ●キャベツ…2~3枚 ●アサリ…150g ●ベーコン…2枚 ●じゃがいも…中1個 ●玉ねぎ…1/2個 ●コンソメ顆粒…小さじ1 ●醤油…小さじ1 ●水…2カップ ●オリーブオイル…小さじ1 ●塩コショウ…少々




①じゃがいもとキャベツは一口大に切り、玉ねぎは薄切りにする。アスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、5㎝くらいの長さに切る。ベーコンは6等分に切り、アサリは砂抜きをする。ミニトマトはヘタを取り、半分に切る。
②鍋にオリーブオイルを入れ中火で熱し、じゃがいも、玉ねぎ、ベーコンを入れ2分ほど炒める。
③水を入れ煮立ったら、アスパラガスとアサリを加える。
④アサリの殻が開いたら、コンソメ顆粒と醤油を入れる。
⑤じゃがいもが柔らかくなったら、キャベツとミニトマトを入れ、塩コショウで味を調えたら出来上がり!


牛肉とナスのトマト炒め

1人分:約528.9kcal

●トマト…1個 ●牛肉…150g ●ナス…1本 ●ピーマン…2個 ●サラダ油…大さじ1

A
●ウスターソース…大さじ2 ●粒マスタード…小さじ1 ●酒…大さじ1




①牛肉は2cm大に切り、ナスはヘタを切り一口大の乱切りにする。トマトはヘタを取り6〜8等分のくし形に切り、ピーマンはヘタと種を取り一口大に切る。
②Aの調味料を混ぜておく。
③フライパンに油を熱し、ナスを皮が下になるように入れて強火で炒める。皮の色が鮮やかになったら返し、表面全体に焼き色をつける。
④焼き色がついたら、牛肉とピーマンを入れ炒める。
⑤牛肉に火が通ったら、トマトを入れてサッと炒め、②の調味料を入れて炒め合わせたら完成。


トマトとタコのマリネ

1人分:約71.2kcal

●トマト…1/2個 ●ゆでタコ…50g ●パセリ…適量 ●白だし…大さじ1/2 ●酢…大さじ1/2 ●オリーブオイル…小さじ1/2 ●レモン汁…小さじ2




①トマトは湯むきし一口大に切り、ゆでタコも一口大に切っておく。
②ボウルに白だし、酢、オリーブオイル、レモン汁を入れ、混ぜたらトマトとタコを入れて和える。
③器に盛り付けてパセリを掛けたら完成。

※トマトの湯むきは、上記「まるごとトマトのお浸し」の作り方 ①、②をご参照ください。


アロエ畑リポート

スタッフ研修で坊津農場へ!

2022年3月末、スタッフ研修のため南さつま市の坊津ぼうのつ農場を訪れました。農園スタッフから栽培のことやアロエの生育状況などの話を聞き、以前よりも拡大した一面のアロエ畑を見学。東シナ海からのミネラルを含んだ土壌で、キダチアロエがすくすくと大きく育っていました。小雨が降る中での農場見学でしたが、普段なかなか訪れることが出来ないアロエ畑を見学し、アロエと雄大な自然から大きな力をもらった日となりました。


  今号のイラスト

『奄美大島(あまみおおしま)のマングローブとハイビスカス』

イラスト:花結びスタッフ

 奄美大島は、鹿児島県本土から南西に約380㎞の洋上に位置しており、県本土と沖縄本島のほぼ中間にあります。面積は約720㎢で日本の離島の中では新潟県佐渡島さどがしまに次ぐ大きさです。島の多くが森に覆われており、雄大な森の中には毒蛇ハブを頂点とする独自の生態系が築かれ、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミ、イシカワガエルなどの固有種や絶滅危惧種も多く生息しています。これらの多様な生態系や自然環境が世界的に認められ、2021年7月には沖縄本島北部と西表いりおもて島とともに世界自然遺産に登録されました。
 島の南西部に位置する奄美市住用には、約71ha以上に渡ってマングローブの森が広がっています。マングローブとは、熱帯・亜熱帯地域の湿地帯や干潟などの潮間帯に生育する樹木群の総称で、メヒルギ、オヒルギといった常緑樹や多数の植物で構成されています。奄美市住用すみようのマングローブにはシオマネキ、ガザミ、ミナミコメツキガニなどの甲殻類や貴重な生物も多く生息しており、国定公園特別保護区に指定されています。現地では、カヌーに乗ってマングローブを散策するレジャーもあり、雄大な自然に触れる貴重な体験ができます。