絆づくり通信 花結び
column
2021年11・12月号
【特集】かごしま探訪〜花結び表紙2021年編〜
地球の鼓動を感じられる街
“鹿児島市”
鹿児島市は、薩摩半島の北東部に位置しています。鹿児島のシンボル“桜島”を有しており、市内の様々な場所から眺めることができます。特に、島津家19代目当主・島津光久によって築かれた「仙厳園」は、雄大な桜島と波静かな錦江湾を望むことができる観光スポットとして毎年多くの方が訪れています。市の中心部では、活発な活動を続けている桜島からの降灰も度々見られます。他にも、ジンベイザメが見られる水族館や四季折々の花が楽しめる「吉野公園」など自然に触れられるスポットが各地にあります。
▼吉野公園
▼吉野公園
@鹿児島市
▼かごしま水族館
▼かごしま水族館
写真協力:かごしま水族館
「日本一」があふれる街“出水市”
出水市は、県本土の北西部、熊本県との県境に位置し、広大で肥沃な平野と豊かな水と海や緑などの自然環境に恵まれた街です。市内に広がる出水平野には、毎年10月中旬〜3月頃にかけてシベリア方面から越冬のために約1万羽を越えるツルが飛来し、その飛来数は日本一と言われています。出水市には「日本一」のものが他にもあり、日本一大きな「大鈴」、日本一大きい一刀彫の「お地蔵様」、貴重な宝物も展示されている日本一古い「禅寺」など、“日本一”と言われる物や施設が多くあります。
▼出水平野のツル
▼出水平野のツル
▼日本一の大鈴
▼日本一の大鈴
© K.P.V.B
自然の恵みがあふれた街“霧島市”
霧島市は、県本土のほぼ中央部に位置しています。日本初の国立公園に指定された雄大な霧島連山や、その麓から湧き出る温泉を利用した温泉郷など恵まれた自然に囲まれています。市内には、坂本龍馬が湯治に訪れた温泉をはじめ、大小さまざまな温泉地があり、温泉施設や足湯、飲泉場などで源泉かけ流しの天然温泉を気軽に楽しむことができます。また福山町では、温暖な気候を生かした伝統の黒酢づくりが盛んで、日本初の黒酢レストランでは黒酢を使った料理や錦江湾でとれた新鮮な魚など鹿児島の食を味わえます。
▼黒酢の壺畑
▼黒酢の壺畑
© K.P.V.B
▼坂本龍馬お龍新婚湯治碑
▼坂本龍馬お龍新婚湯治碑
様々な景観が楽しめる街
“薩摩川内市”
薩摩川内市は、薩摩半島の北西部に位置し、鹿児島市に隣接する本土区域と3つの島からなる甑島区域で構成されています。本土区域は、市街部を流れる一級河川「川内川」や藺牟田池など豊かな自然環境に囲まれています。甑島区域は、本土区域から西へ約30㎞の東シナ海上に位置し、島ごとに異なる景観を楽しむことができます。県内一の漁獲量を誇るキビナゴをはじめとする漁業が盛んで、新鮮な魚介類が豊富です。また、マリンスポーツに最適な島で、下甑島にはスキューバダイビングの拠点施設もあります。
▼甑島
▼甑島
© K.P.V.B
▼藺牟田(いむた)池
▼藺牟田(いむた)池
© K.P.V.B
歴史と宇宙の街“肝属郡肝付町”
肝付町は大隅半島の南東部に位置しています。町面積の80%以上を林野地帯が占めており、中央部には、国見山・黒尊岳・甫与志岳といった900m級の山々が連なり肝属山系を形成しています。4〜5世紀にかけて建造されたといわれる「塚崎古墳群」や900年の歴史を誇る伝統行事「流鏑馬」といった歴史に触れられる場所がある一方で、世界に誇る最先端固体燃料ロケット「イプシロン」の発射場である内之浦宇宙空間観測所をはじめとする宇宙を身近に感じるスポットも有している“宇宙の街”でもあります。
▼流鏑馬
▼流鏑馬
© K.P.V.B
▼内之浦宇宙空間観測所
▼内之浦宇宙空間観測所
雄大な自然に囲まれた街
“南さつま市”
南さつま市は、薩摩半島の西南端に位置しています。日本三大砂丘の1つである「吹上浜」や九州百名山に選ばれた「金峰山」、変化に富んだリアス式海岸など、雄大な自然に囲まれています。国道226号線の沿線からは、雄大な東シナ海や水平線に沈む夕陽、遠くに望む開聞岳などが眺望でき、これらの景観は“南さつま海道八景”とも呼ばれています。また海道沿いの海は、釣りやダイビングのメッカとしても知られ、マリンレジャーを楽しむ方が多く訪れます。
▼吹上浜
▼吹上浜
© K.P.V.B
▼双剣石
双剣石
© K.P.V.B
アロエ畑リポート
新たな畑を開墾中!
鹿児島市にあるアロエ本舗事務所から車で20分、桜島が見える高台に新しい畑を開墾!鹿児島市内でアロエを栽培するのは35年ぶり!南国・鹿児島でも、露地栽培が出来るのは指宿や坊津といったほんの一握りの地域だけで、市内ではビニールハウスで栽培します。ここではスタッフだけでなく、障害者支援施設「なごみ苑」様と協力して栽培を行っていく予定です。なごみ苑様は、モリンガやレストランに卸すハーブ栽培もされているそうです。
今号のイラスト
『坊津の双剣石とキダチアロエ』
坊津は、鹿児島県南さつま市に属し薩摩半島の西南端に位置しています。かつては海外貿易と仏教文化の拠点として栄え、奈良時代には唐の高僧・鑑真が上陸した地としても知られています。遣唐使船の往来があったと言われる坊浦地区の網代浦の海上には、高さが27mと21mもある2つの岩が天に向かって剣のようにそびえ立っており、「双剣石」と呼ばれています。この双剣石一帯は、風光明媚な景勝地としても有名で、起伏の多い海岸線が織りなす美しい景観に加え歴史や文化的背景が評価され、名勝「坊津」として国の文化財に指定されています。
イラスト:花結びスタッフ