絆づくり通信 花結び
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2021年5・6月号

【特集】話題の食材「発酵キャベツ」で元気な体に!

発酵キャベツで元気な体に

手軽に作れるヘルシーな常備菜、「発酵キャベツ」をご存じですか?
「乳酸菌の健康効果でおなかスッキリ! 」と話題の食材で、そのまま食べるだけでなく、他の料理にアレンジしても美味しい!今回はそんな「発酵キャベツ」についてご紹介します。

乳酸菌パワーで不調をスッキリ!

 発酵キャベツとは、キャベツの葉に元々ついている乳酸菌を塩分で発酵させたお漬物のことで、昔から世界各国でも作られており、ドイツのザワークラウトやフランスのシュクルートなどが有名です。

 そもそも「発酵」とは、人間にとって有用な微生物が有機物を分解するはたらきのこと。中でも三大発酵のひとつである「乳酸発酵」によって生み出される乳酸菌は、 善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれるため、美肌や免疫力アップなど様々な効果が期待できます。

発酵キャベツを作ってみよう


簡単美味しい!活用レシピ

「発酵キャベツ」の乳酸菌は熱を嫌うので、なるべく加熱しない調理がおススメです!

豚しゃぶのさっぱりサラダ

約373.5kcal(1人分)

●豚肉(しゃぶしゃぶ用)…200g ●発酵キャベツ…200g ●もやし…50g ●水菜…50g ●ミニトマト…2~3個


①発酵キャベツは軽く絞って水気を切っておきます。もやしはサッと湯通しし、水菜は一口大に切っておきます。

②豚肉を、沸騰したお湯でサッと茹で、氷水にさらします。

③お皿に発酵キャベツ、もやし、水菜、茹でた豚肉を乗せ、ミニトマトを添えたら完成!お好みのドレッシングをかけて、お召し上がりください。


発酵キャベツの太巻き

緑の材料 約485.4kcl(1本分)

●発酵キャベツ(緑)…50g ●ご飯…240g ●海苔…1枚  ●卵…2個 ●かにかま…2本 ●大葉…3枚


紫の材料 約498.2kcal(1本分)

●発酵キャベツ(紫)…50g ●ご飯…240g ●海苔…1枚  ●卵…2個●小松菜…1/4袋 ●ニンジン…1/4本      ●めんつゆ(ストレート)…大さじ2

●ニンジン…細切りにしたら、耐熱容器に入れます。水とめんつゆを各大さじ1杯加え、ラップをかけて電子レンジで約2分加熱します。

●小松菜…水洗いし一口大に切ります。耐熱容器に入れ、水とめんつゆを各大さじ1杯加えたら、ラップをかけて電子レンジで30〜40秒程加熱します。

●卵…厚焼き卵を作り、細切りにしておきます。

●かにかま…細切りにしておきます。

●発酵キャベツ…軽く絞り水気を切っておきます。


①巻き簾の上に海苔を置き、ご飯を手前から3/4程度まで均一に盛ります。

②ご飯の上に発酵キャベツとお好みの具材を並べて、一気に巻いたら出来上がり!お好みで白ごまをふりかけて、お召し上がりください。

☆切り分けの際は、ラップで包んでから少し濡らした包丁で切ると、切りやすいです。


梅とゴボウのスープ

約53.7kcal(1人分)

●発酵キャベツ…150g ●水…200ml ●めんつゆ(ストレート)…大さじ3 ●梅干し…1~2粒 ●ゴボウ…80g ●しょうゆ…少々 ●三つ葉…お好みの量


①ゴボウはささがきにし、水に5分さらしザルに上げておきます。

②鍋に水、ゴボウ、めんつゆを入れてひと煮立ちさせ、ゴボウに火が通ったら、しょうゆで味を整えます。

③器に発酵キャベツを入れ、②のスープを注ぎます。

④梅干しと三つ葉を添えたら出来上がり!


アロエ畑リポート
屋久島に畑を開拓中

アロエ原料の生産体制を強化するため、現在アロエ畑の拡大を計画しています。その1つが「屋久島」。開拓中の様子を少しだけご紹介いたします!

屋久島の最南部にある集落、尾之間(おのあいだ)の一角にアロエ畑を開拓しています。ここは年間の平均気温が20℃前後で、屋久島の中で最も暖かい地域です。この地に指宿市を中心とする畑で育てたキダチアロエの一部を株分けし、2月末頃からアロエの植え付けが始まりました。

このキダチアロエが製品になるのは3年後!
屋久島は雨が多い島でもあるため、アロエの生育環境に合うかどうかも確認しながら、一つ一つ手作業で丁寧に育ててまいります。

畑からは、屋久島の南端にそびえる「モッチョム岳」が見え、近くにはタンカン畑があります。

★屋久島ミニ情報

モッチョム岳(本富岳)は、標高940mの花崗岩からなる山で九州百名山にも選ばれています。上方に突き出た姿が“東洋のマッターホルン”と呼ばれることも。

アロエ畑通信

3月末、開聞岳の畑を覆っていた寒冷紗を外す作業が行われました。
アロエは熱帯生まれのため、寒さが苦手です。
南国・鹿児島といえども、冬の寒さ・霜(まれに雪)対策は必須!冬の間アロエを守った寒冷紗を1日かけて外すと元気なアロエが顔を出しました。
ここからまた太陽の下で、アロエがすくすくと成長していきます。

  今号のイラスト

『黒酢の壺畑(つぼばたけ)とミヤマキリシマ』

イラスト:花結びスタッフ

 鹿児島県霧島市福山町は、鹿児島県本土のほぼ中央部に位置し、三方を丘に囲まれ一方は錦江湾に面しています。福山町は、冬は暖かく夏は海からの風により比較的涼しい気候と原料となる良質なお米とキレイな湧水など、黒酢づくりに最適な環境であったことから、「黒酢」の生産が盛んで“黒酢の郷”としても知られています。ここ福山町では、約200年前から蔵や工場ではなく壺の中で製造するという世界にも類を見ない独特の製法で黒酢づくりが行われてきました。一般的なお酢が数か月で完成するのに対し、黒酢は1~3年、長いものでは5年以上の歳月をかけ、ゆっくりと発酵・熟成させます。黒酢づくりは農作業のように野天で行われ、農作物を作るように一壺ずつ手塩にかけて育てられることから、壺が並ぶ風景は「壺畑」と呼ばれ、町のいたるところでこの壺畑を見る事ができます。
 ツツジの一種である「ミヤマキリシマ」は、鹿児島の県花であり、5月末から6月にかけて、紫紅色の可憐な花を咲かせます。鹿児島では霧島山系を中心に自生しており、山々を彩る鮮やかな花の絨毯は、毎年多くの登山客を魅了しています。